大会長挨拶


平素より統合医療の学術研究および日本統合医療学会宮崎支部の学会活動にご理解とご協力を賜り、心よりお礼申し上げます。
 この度、2018122日(日)に宮崎市民プラザにおいて開催される第4回日本統合医療学会九州ブロック宮崎大会の大会長を務めさせて頂くことになりました。
統合医療とは、現行の近代西洋医学と伝統医学や相補・代替医療の二つの療法を統合することによって両者の特性を最大限に活かし、一人ひとりの患者に最も適切な医療を提供しようとするものです(日本統合医療学会)。

 日本統合医療学会宮崎支部ではこの定義に基づき、統合医療の理解を深めるために平成237 月、宮崎統合医療研究会として発足し、統合医療に関する勉強会を開催して、医療関係者及び一般市民の統合医療の啓蒙に努めて参りました。平成244月から、日本統合医療学会宮崎支部として引き続き活動しております。
九州地区では福岡、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄に各支部が設立されており、日本統合医療学会九州ブロック会を組織し、九州ブロック大会を毎年一回、統合医療に関する夫々の地域の特色を盛り込んだ大会を開催しております。熊本、鹿児島、福岡に続いて第4回を宮崎支部が担当することになりました。

 今回の宮崎大会におきましては、「「統合医療を見つめなおす」をテーマに特別講演、公開講座に九州大学総長久保千春先生、宮崎県で唯一の日本統合医療学会名誉会員山元敏勝先生のご講演をお願いし、セミナーに「各九州支部における統合医療の取り組み方」に加えて、宮崎支部における各分野の活動状況の報告を企画致しました。

少子高齢化社会への対応は喫緊の課題であり、平均寿命は延びつつありますが、健康寿命との差は依然として縮まりません。これに伴う医療費、介護費高騰は不可避の問題であります。これらの諸問題に対応するためにも、治療としての医療だけではなく、疾病予防も重要視されており、統合医療への期待度は益々高まると予想されています。健康維持・増進、患者一人ひとりにとって適切な医療に統合医療の果たす役割が期待されております。

 諸賢におかれましては何卒、統合医療にご理解を賜り、日本統合医療学会宮崎支部の活動にご支援頂きますようにお願い申し上げます。

2018年4月吉日

 

日本統合医療学会第4回九州ブロック学術大会

大会長   森 憲正